material girl


忍成は結構酔ってるみたいだ。

航輝の肩を抱いて、ぐいぐい引っ張っていく。

出口ではなく、エレベーターの方へ…

嫌な予感がした。

「モモ、これマジで忍成そうだって!このままじゃ航輝襲われちゃうかも…」

「はは、まさか…」

あたしの言葉に、モモが半分笑ってない、ひきつった顔で言う。

「ねぇ、止めに入るなら今だよ。どうする?」

「…」

あたしの言葉に、無言のモモ。

半分、信じられないって気持ちでいるんだろう。


その時、2人の待っていたエレベーターの扉が開き、2人はエレベーターに乗り込んだ。


< 85 / 303 >

この作品をシェア

pagetop