愛が呼んだもの
物語りをかくことはアタシの楽しみだから。

「でも道理で優紀ちゃんのメールって変わってるなーって思ったよ。」

「え!?どこが!?」

アタシのメール変!?

変なの!?

「あははは、優紀ちゃん反応ウケるー。」

友達へのメールの打ち方が分からない。

アタシが洋樹へメールができなくなったように。

多分洋樹も同じだったと思う。

別れた後の大きな喪失感。

何をどうしていいのかわからなくって、呆然として涙は勝手に溢れてきて、どうしようもなくて。

…でも、そんなときでも、きっと救いはあるんだ。

言いたいこと、伝えたいことは、全部。

アノ小説の原稿用紙の中に。

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