ちょこ娘
物語の始まり
甘いモノだぁーいすきっ☆
特にチョコはむっちゃ好き☆

悲しいとき、
悩んでるとき、
ムカムカするとき、
チョコを食べると
それがぜーっんぶ吹っ飛ぶンだ☆

嬉しいとき、
楽しいとき、
ワクワクするとき、
チョコを食べると
それがぜーっんぶ2倍になるンだ☆

私は、ちょこ大好き人間
【天宮 智世子】
あだ名はもちろん『ちょこ』☆



ー4月ー

私は中学2年生になる。

私は一人スタスタと学校への道を歩いていた。

いつもの朝、いつもの道、いつもの景色、
でも2年生の朝は何かが違う。

私はポケットに入れていたチョコをぱくっと食べる。

すると後ろからー‥‥
「ちょこっ!」
私の名前が聞こえてきた。
私が振り向くと、
手を振りながら、私の方へ走って来る姿が見えた。
「梨絵!!おはよっ☆」

私の名前を呼んだ女の子、その子の名前は、
【安西 梨絵】
優しくて可愛くてちょっと天然の優等生。
私の親友…いや、大親友☆

「今日から2年生だねぇ!」
「そだねっ!楽しみっ☆」
「同じクラスだといいねぇ!」
「うん!!同じクラスになりますようにっ!!」
「なりますようにぃ!!」
どこにでもありそうな会話をする私達。

「あっ!あっちにクラスが掲示してある!!」
私はそれを指差し、大声を出して言った。
「うそぉ!?…あ!ホントだぁ!!」
梨絵も大声を出して言った。

私達はクラスが発表しているところへ走って行った。





この日から私の…
あなたと私の物語が始まったんだ。

この日から私は
ビターチョコみたいな思いも、
ミルクチョコみたいな思いも、
いろんな味を知ることになるー‥‥。
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