アゲハ蝶
そして今のあたしがある訳。
でも学校は校則厳から、メイクだめだしネイルもだめ。しかも制服だから変えたファッションすら見てもらえない…。
唯一分かるのは髪型だけ…

先生の話しが終わり、チャイムがなるまで休んでていいと言われた瞬間、クラスの女子達が一気に集まってきた。

「友達になろう」
「あたしとも!」
「うちも~里沙って言うの。よろしく」
「…あ、あたしえみ。よろしく」「よろしくねぇ~!!あとでメルアド教えよっ」
「うっ、うん」
と愛想笑いで流しやっと
はるかと話せた。
「えみ、髪型すごいぢゃん!巻いてるの可愛い!!!!」
「ありがとう」
頑張って練習した笑顔。今使えた気がする!
「ねぇ、えみ?」
「なにぃ~?」
「あっ、なんかさっきからあっちにいる男子がえみの事ずっと見てるんだよね…」
「え゛~!?」
いきなりの事に驚いた。
「なんかこっち来るよ。話してみなぁ」
笑うはるかとは逆にあたしの心はドキドキして止まらなかった。
「あ、あのっ…メルアド…教えて下さい」
「僕にもっ」
「俺にも」……

「別にいいよ」
微笑むあたし。
でも心の中では…
やっとあたしの魅力に気付いたのね!うふふっ
と今までのご褒美のように
男子とね関わりが増えたし
小学校より女友達も増えて
楽しい毎日をすごしていた。
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