―雪女郎―  風鈴
「凪雛・・・」






氷雨が心配そうに声をかけた。






「わっちは・・・わっちがしたことは、あっていたのか?」






誰にいうともなく呟いた。







「アンタはあってもいないし、間違ってもない。」







女将が静かに言った。







「風鈴が決めたことだ。風鈴が、幸せと望んだことだ。」







「雪月は、吉原から出たいと思うだろう。女将さん、そうしたら・・・」







凪雛が、神納に支えられながら言った。







「雪月を、吉原から出してあげておくんなし。」







「凪雛・・・」







呉葉が息を呑んだように言った。
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