I pray 信じて……

エピローグ

「失礼します。アカギ監督。先日の練習試合の結果を報告に参りました。」

「なんだお前ら。あの深奥のカスごときにコケにされたらしいじゃねぇか」

「はい…無論です」

「奴らが我々を引き分けにするほどの力を隠していたということか？」

「はぁ……それが……実は試合前日、ジュピターのポイズンクッキングで部員や監督を病院送りにしました。それで試合中止にさせようと思いましたら、二軍でも三軍でも見たことのない顔ばかりで……まともに出来ない者は数名いましたが、セーフティバントで出塁したり、外野の守備力がかなり懸命で、そしてそれよりも遥かに厄介な人物が一人」

「ほぅ……どんな奴だ？」

「シンジとかいう男です。彼は鬼のような殺気をピッチャーに与えて戦意を喪失させ、次々とホームランを打ちます。また九回のツーアウトの状態で深奥のピッチャー交代して彼に変わりました。私がバッターボックスに立ったとき、彼は鬼神ごときの赤いオーラに包まれ、気が付けば三振になってしまいました」

「それで引き分けになったのか」

「はっ！報告は以上です」

「そうか、もうよい。下がれ」

「はっ！失礼しました！」

「サカキよ…………そんな力を隠していたとは俺も舐められたもんだ………甲子園の予選が楽しみだ………フフフフフフ……フハハハハハ………」



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表紙・目次

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