鉄のココロ
てっぺいは煙草をふかしながら僕を近くに呼ぶ。
『みんな、いいヤツだろ?
みんな将来の夢は違うけど今を一生懸命なんだよなぁ
大切な仲間ってやつやな
シンには、夢、ある?』
正直、僕にはなかった。
『うーん、とくにないですけど、幸せにはなりたいです!』
てっぺいが笑う。
『りっぱな夢やなぁ(笑)いいと思うよ。
俺の夢は・・・
秘密にしとく(笑)』
なんだ、なんだ
意味不明だ、この人。
その後、くだらない話をしてから床についた。
てっぺいはベッドに。
僕はソファに。
ただ、僕は昔から真っ暗でないと眠れない体質。
てっぺいはすでに眠っているみたいだ。
ソファから月明かりのせいでてっぺいの寝顔が見える
なんとなく見つめていた。
なんだか、胸があつくなった。
目を閉じると僕は夢のなかへ…。
昔を思い出していた。