蛇苺
十七



少女が居た。




産まれた時からずっとその街に住んでいる少女は今年で17歳になる。

彼女は「少女」という言葉が似合わないくらい大人びた綺麗な顔つきをしており、街中で知らない者は居なかった。

だが見た目とは裏腹に―――…いや、むしろ見た目通りなのかもしれないが、彼女はほとんど笑うこともなく、人と話さない。



人見知りなのかもしくは・・・。


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