きっとここで君に出会うために



次の日もあたしはいつもの公園で歌う。



いつもの場所で

いつものように

ただ歌うだけ。



ただいつもと違うのは、こいつがいるってこと。




「やっぱり綺麗だねー」



あたしの目の前に座って、やっぱりニコニコしながら聞いている。



何かと話し掛けてくるんだけど、面倒だから無視。



「ねーねー、誕生日いつー?」



まぁ、正確に言えばさっきからこればっかり聞いてくる。


誕生日なんてどうでもいいだろ。



いい加減うっとうしくなってきた。






< 15 / 140 >

この作品をシェア

pagetop