きっとここで君に出会うために
「このままだと留年になるぞ」
眉間に寄っていたシワが少しなくなる。
謝ったことで機嫌がよくなったのかな。
「はい。次からは気をつけます」
「あぁ、じゃあ帰ってもいいぞ」
そう言うと担任はすぐにまた教卓に向かった。
あたしもすぐに職員室を出た。
思ったよりもあっさりだったな。
まぁ、高校なんて義務教育なわけでもないし、
いちいちそんなに怒らないか。
嫌なら辞めればいいんだもんね。