きっとここで君に出会うために



この人はわかってくれる。


そういう人が一人でもいたら人は頑張れるんじゃないかと思う。


どんな理不尽なことにも、

どんな大きな苦しみにも負けないでいれるんじゃないだろうか。



「ありがとう」


そんなベタでありきたりな言葉しか出てこなかった。


もっと気の利いた言葉を言いたかったのに、

それしか思いつかない。



だから何度も何度も

ありがとう

と呟いた。





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