きっとここで君に出会うために



「あたしの歌を聞きにくる人」


「へぇ、そんな人いたんだ」


なんかその発言すっごく失礼。



「で、その人といるとキュンってなったり、ドキドキしたりすんの?」


「うーん、あんまり」


そう言うと愛弓は腕を組んで考えこんだ。



「じゃあキスしたいなぁとかは?」


「ううん」


「今何してんのかなとかは?」

「ない」



そう言うとますます考えこんでしまった。




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