重なる拳~夕陽の約束~
俺は松下に駆け寄り、ロープをほどいた…





「松下?たてるかぁ?」





「うん…」




どたっ…



「あれ?たてない…」




松下は腰が抜けてしまったみたいだ…





俺は素早く松下をおぶり…ダッシュで倉庫を後にした…






「雄輔くん?手当てしないと…」





「大丈夫だ!!こんなの家に帰って自分でやる…とにかく松下を家に送り届ける…」





「じゃああたしが雄輔くん家いって手当てする!!」





「はぁ?」






「だってあたしんちここからとおいし、雄輔くんこんなボロボロなんだもん…見てられない…」





「あぁ…わかった!!」
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