重なる拳~夕陽の約束~
殴りかかろうとしてもよけられ…




勝負は圧倒的に城ヶ崎のペースで俺はなすすべがなかった…





俺は殴られながらもあることを思い出してた…








それはある日…








『なぁ…雄輔…』




『何だ?剣斗?』







『お前さぁ何でそんなに強いわけ?』






『何だ?急に…』





『いやぁ…気になってさぁ…なんか格闘技やってたとか?』






『んなもんやってねぇけど…まぁ俺はケンカする時には必ず…相手がどんな奴でもぜってぇに負けねぇ…負けらんねぇっていう気持ちを常に持ってんだ…』



『へぇ…そういうもんかぁ…』






「終わりだ…牧瀬…」





シュッ…




城ヶ崎の一撃が顔面に飛んできた…





パシッ…
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