この空の星を見上げて
『ここにしよ↑』

『星の広場だってー!!』

『確かに星きれいだな。』

そう言って僕が寝転がると結衣もとなりに寝転がった。

『今日はありがとう↑』

『何が?』

『たくさん話してくれて↑』

『いいよ!!楽しかったし!』

『そっか!!よかった↑…』

そう言った後に結衣は黙った。

僕が横を向くと結衣はあの時と同じ悲しい顔をしていた。

『結衣…どうしたの?』

………。

『結衣?』

『……私のね…私のお父さん死んじゃったの…。』

『結衣…。』

『私の入学式の1週間前に…。お父さんね、私が高校の制服きた姿を見るのすごい楽しみにしてたの…。』

結衣の目には涙がたまっていた。
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