秘密の恋 〜私の禁断〜 上
それにしても、勇気の顔を全然覚えてなかった。頭の中にうっすら浮かぶ顔は、いつも薄暗い所で見上げた顔。



今も少し暗いけど、対向車のライトで照らされた顔は思っていたよりカッコ良かった。…と言うか、旦那は24才、勇気は30才、でもオシャレだしカッコイイし、なにより大人の雰囲気があって旦那には無い魅力を感じた。




勇気は運転しながら横目で私を見た。


「何?」


照れたように笑う。


「あっ!こんな顔だったんだなぁって」

「えっ!?覚えてなかったの!?」

「あっ…じゃなくて…」

「いいよ!あんま話さなかったしね。でも、俺は覚えてたよ。」

「ごめーん!!」



勇気はクスクス笑った。

なんかデートみたいだね。






あっ…デートか!











…でも、実はこの時の光景を旦那に見られていたんだ…。最後の最後まで知らなかった真実。



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