Replicant・Lover's-L No.6 もうちょっと後日談
背の高い彼が、あたしを見る為には、少し首を傾けなければならない。

そのしぐさもいつものままで、傾けた首筋が格好良い。

彼は、まず視線であたしの様子を確認して、その第一声を口にした。

「寒いのか?」

意外な言葉にあたしの頭は一瞬真っ白になる。

何で?

あ、あたしの格好!?

胸の前で手を組んで、それに声が震えてたから?

「う、ううん、寒くないよ」

慌てて否定すると、

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