続〃ねこ笛日記
寒い冬のある日。
お母さんが造ってくれた小屋の二階には、フカフカの毛布が敷かれていた…


だから、暖かくて本当に
嬉しかった…


私達が元気でいられたのは、そのおかげにゃあん~


でもね、その小屋も安住の住家ではなかったのよ…


小屋へ移って、一年がたった頃…


近所の男の人が、小屋を見つけて、やって来たの…


小屋を壊して、出て行くようにと、言われたの…


母さんは、その男の人にこう言った…


『四月まで、待ってやって 下さい。
まだ、山は寒いから 可哀相やろ…
四月になったら、壊します から… 』


母さんは言いながら、泣いていた…


そんな母さんを見て…
男の人は黙って立ち去った…

そんなことがあってから、 しばらく寒い日が続いていた。でもね私達は元気にしていたわ…


そして、とうとう、四月になって…


引っ越しすることになった。

『みんな、今度の所も
ええところやよし…
母さんが、又ええ家を 造ってあげるさかいなあ …』


母さんは、そう言うと、 ニコニコ笑っていた…


どうやら、母さんは山をあっちこっちと歩きまわり… 探しているようなの!


とうとう、見つけたのね… そこは、ここからは上なの、階段を少し上がった所…

道からは1、5メ-トル位… 高い所だった…

そこは台地になっていて、山道からは見えないみたい…


母さんは、梯子をかけた… それは、一本足の梯子。


母さんの手作りなのよ…
母さんが上に上がるために いるの…


私達は草むらや、木の下をくぐって上がった…


母さんは梯子を使ってね… トントンって上がった。


その後、どうしたと思う… 母さんは台地に上がったら 梯子を上にあげてしまった…

『梯子は見つかったら、 あかん…
こうして、道からは見え ないように用心して… 倒して置くんよ…』


さすがの、私達の母さん
です、にゃ~あん!
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