続〃ねこ笛日記
四月のある晴れた日。
相変わらず私は猫たちに、 会うため山へと登る。


お昼ご飯を食べたら、すぐに後片付けをして山へと向う。


手提げを持ち、杖も忘れないように…
足元には、用心して靴は、 登山用のハイカットのものを履いている…


なんせ還暦間近の歳ですから、転んでも足を痛めないように用心していた。


若い時には、休みが取れれば山へ登っていたから、その時のことは今ずいぶん役にたっている…


足元は大事で、骨折だけではなく、足首のじん帯を切ったりすることがあり、 用心の上にも用心をと心していた。


一段一段登る階段はしんどい、しかし、心は楽しい。

シロちゃんが、待ちこがれているのだと思うと…


早く会いたい一心で、一生懸命山を登る…


それに、春の山はきれいだ。木々の新芽が顔を出し、緑に包まれていく…


うぐいすやメジロが鳴いている。ついでにカラスも 鳴き出してくる…


このカラスには、私も困った。子猫を狙って空から 狙いうちするのだ…


カラスにとっては、子猫も食料なのだから…


『ああ、こわい!
カラス、あっちへ~ 飛んでいけ〃』


〃パンッ、パンッ〃と、私は手を叩いて警告する…
すると、人間がいると わかって去って行く…
やれやれ、私は安堵する…

毎日のようにあるにぁん! こんなことはね…
何でもないこっちゃ〃


シロちゃんが待ってる~ シロちゃんがねえ~ と、思おたら必死ですねん。そやから、
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