好きだから、別れよう。



昨日の夜、お仕事を終えたマサキさんから電話があった。





「ついに明日だな〜!アヤの親友に『アヤの彼氏、オッサンじゃん』って言われちゃったらどーしよー…」



だんだんとマサキさんの声が小さくなる。



「大丈夫だよ!マサキさん、かっこいいもん。心配なくらい…」



私の声も、だんだんと小さくなっていく。



「心配?なんで?」



「だって…他の子がマサキさんのこと好きになったらどうしよう、って」



……この不安な気持ちは、どんどん大きくなってきていた。



マサキさんを好きになればなるほど……



こんなに素敵なマサキさんを、他の子も好きになっちゃうんじゃないかって。










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