そして、数日後―

新しい友達も増え、みんな仲良くなっていた頃。


私は、窓側の席で座っていたとき。

窓から光が入ってきて、私の名札に反射した。

動くたび小さな光が移動する。

暇だった私は、微妙に動きながら前に立っていた人のところへ光を移動させようと試みた。

すると、ある男子と目があった。

ユウという名前の人。

話したことはなかった。

その人は、「これ、お前?」と口パクで光の方を指差しながら笑っていた。

私はうなずいた。

それが私とユウの初めての会話。
< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop