好きじゃないから




「浅(アサ)」






ガタリと音がして、思わずビクリと驚いてしまった。
立ち上がったのは―



隣の席の葉坂貴夜だった。







「なんだよキヨ」






どちらかといえば、隣の男は真面目そう
今、浅と呼ばれた男とはかなり不釣り合いで





しかし私が驚いているのも目にはいらないのか、そのまま葉坂くんは男の元へと向かっていった。






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