Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human
「彼女に危害を加えるつもりは無い。現に、消火器で殴られたのはお前だ」

あたしに消火器を振り下ろしたはずのオリジナル・ジンの口からこんな言葉を聞かされるなんて。

そのうえに、オリジナル・ジンはこう続けた。

「相手がレプリカでも2対1では不利だ、お前には退場してもらう事にする」

そして、再び消火器が振り上げられる。

「リッカっ、逃げろ!!」

レンがこう叫びながら消火器を抑える様に立ち上がる。

レンの足もとに、ぱたぱたっと血が滴った。

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