Replicant・Lover’s-L No.6 2 Method to human
「で、どうですか? あのレプリカの記録から自壊に関する事や他に何かわかりましたか?」

「いや、まだ詳しくは。ただ、あのレプリカにとって、彼女の存在が大きい」

「どういう風にですか?」

「表現はし難い……そうだな、あのレプリカにとって、彼女は……」

彼は相手へ伝える表現を探し、辺りへ視線を泳がせた。


色彩を忘れてしまったかのような部屋。
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