ボクの小さなお友だち。

ボクの小さなお友だち。

チュンチュン...
チュンチュン...

今日もまた やって来た
５羽の小さなスズメ達。
ボクの お庭でよかったら
ゆっくりしてって
何にも無いんだけどね ココ
結構 落ち着くでしょ？
ボクの お昼寝タイム...
キミ達も一緒にする？ ココ
寝心地いいんだよ
ポカポカ お日様が照らして
くれる あったかいでしょ？
夕方になると
真っ赤な夕日が見れるんだよ。
夜になると
真ん丸お月様に会えるんだよ。
朝になると
朝焼けが綺麗なんだよ。

キミ達の お家はドコなの？
ボクも遊びに行っていい？

ボクもキミ達みたいに
お空を飛んでみたいなぁ
いつも鎖に繋がれて
一定の場所しかウロつけない
ボクも自由がほしいんだ
いつも寝っ転がって
大きな青空を見てるだけなんだ
キミ達 ボクにお星様ひとつ
持ってきてくれないかな？
キミ達ならどこまでだって
飛んでゆけるだろうから。

ココ数年って ボクは
お散歩してないんだ
ホントは行きたい場所なんて
たくさんたくさんある
ボクもう おじいちゃんだから
走り回る元気なんて
ないんだけどね

キミ達がココへ来るたびに
キミ達が羨ましいんだ
キミ達が落としていく羽を
くわえて
背中につけてみたりするよ
ボクも飛べるかな？って

チュンチュン...
チュンチュン...キミ達の
さえずりで眠くなってきたよ

オヤスミ。

チュンチュン...


目が覚めたら もう昼下がり
５羽のスズメ達は
いつの間にか､お家に帰ってた

また明日も おいで。

キミ達はボクの お友だち。
傍にいるだけて落ち着くの

キミ達は まだ若い
ボクは白い睫毛のおじいちゃん

こんなボクのトコロに毎日
来てくれるそんなキミ達は

ボクの小さなお友だち。