恋するシンデレラ








それから、三人で帰った。




未来ちゃんに嫉妬のような感情を抱いてたこと。

それを隠しておくのは何かイヤで。


素直に話して、謝ると。


『気にしなくていいよ。』と、笑ってくれた。



本当に未来ちゃんはいい子だった。










ーーーーーー・・・・・・







家に帰ってから部屋着に着替えて、メールを打ち始めた。





歌菜にお礼のメール。



無事に解決したことを報告すると、凄く喜んでくれた。



友達に恵まれてるなー、私。






お母さんが相変わらず、勉強しなさい。なんて怒ってうるさかったけど。





今日の分の課題を終わらせた私は、幸せな気持ちを噛み締めていた。










全て解決したと思い込んで。






まだ沢山の問題が残っているのも忘れて。







空は闇に包まれ。




私達を照らす月も。



雲に覆われ始めていた。



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