恋するシンデレラ

入学






ーーー・・・・ガヤガヤ




うるさいと感じる程に賑やかな女子達。


少し眉をひそめながらもその人ごみの中を通り抜ける。




私、西塔奈々美(さいとう ななみ)はこの度、

ここ、姫丘女子学園の高校生になりました!





この高校は名所となるくらい珍しい事が多い(らしい)から、倍率は半端じゃなかった。


受かった子達は、その中で合格するだけの特徴があるみたい。





「奈々!
おっはよー!!」


「こら歌菜!

行儀悪い。」




この2人は私の中学からの友達で、元気な方が神楽歌菜(かぐら かな)。

こっちのしっかり者が早乙女愛(さおとめ あい)。



歌菜は運動神経抜群で、全国大会で見事1位を取った体操選手。

愛は凄く頭が良くて、偏差値がかなり高い。





私はというと。




勉強も、運動も、中の中・・・・









それでも、1つだけ他の人と違う事がある。







それは・・・・・・



女優の卵であるということ。





今は演技のレッスン受けながら、仕事をしてるんだ。























この高校の倍率を聞いて、

入れるか不安になった私達は特待生として入った。










受かった時は泣いて喜んだっけ。






















見上げれば、
高校とは思えないほどに綺麗な、立派な建物。






見渡せば、
高い倍率だったはずなのに、尋常じゃない位の人の数。

















一体、どんな高校生活が待ってるんだろう。















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