恋するシンデレラ







蒸し暑い中、稽古を続けている私達。





神林さんには、未だに睨まれている。









入道雲が大きく現れた日。


それはまるで、これからの私達に起こる事への忠告のようだった。









今日は家を出るのが遅かった。



だからなのかな?

















「あっつ~い。」





汗が垂れてくる。


暑いと言うと余計暑く感じるというけど、言わずにはいられない。



私は下敷きを団扇代わりにしながら階段を登った。






「・・・・ーーー〜っ。」




・・・・・・ん?


微かに聞こえる人の声。




声のする方へ向かうと、そこは稽古場である会議室から1つ教室を挟んだ総合準備室。



稽古場には人がいない。


あれ?
教室変更なんて言われたっけ?





少しためらいながらも近寄ってみた。




「俺はそういう方が好きなんだよねぇー。

優斗は?」



ドキッ


え、優斗?


優斗にしては早い時間。



まぁ、私が遅くなっちゃっただけかもしれないけど。












ドキ、ドキ、ドキ、




速くなる鼓動。







「んぁ?」




「だーかーら、お前のタイプ!


あ、ぶっちゃけ西塔はどうよ?

いい感じじゃん?」





何の話かと思ったら恋のお話しですか!



しかも・・・・わ、私?









「俺も気になってた。


お前ら付き合ってんの?」






三人いるみたい。



ガタッという音がすると、笑い声が聞こえた。







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