夏雨
「久々にアレやりますか?」

妹を迎えに行くなら、ここを通った方が楽だからと泉が言ったので弥生川のそばにあるジョギングコースに着いたとき突然長原が泉に提案した。

「アレ?あれやると筋肉痛になるんだよなぁ」

泉は少し乗り気がしない返事をした。

「アレって?」

哲也は長原に聞いた。長原は少し笑いながら

「誰が一番早く着くかチャリで競争。ちなみに俺の6勝5敗」
「ちょ、それは俺だろ?」

泉は長原が言った勝敗に物言いをつけた。

「面白そうじゃん。俺参加するわ」

哲也は長原に参加表明をした。

「これで2対1だが、やらないならお前の不戦敗としとくぜ」

長原はニヤニヤしている。

「やってやるよ」

仕方ないという風に両手を挙げた泉は自転車にまたがり

「3人だろうと勝ってやる」

早くも闘志をむき出しに言った。

「さすが泉ちゃん。俺も頑張っちゃおうかな」

哲也も臨戦体制を整えた。

「じゃあ行くぞ。3,2,1。スタート!」
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

最後の春
柊 裕/著

総文字数/49,763

青春・友情92ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
幼いころ遠くの町に行ってしまったあの子 なぜあの時伝えることができなかったのか後悔しながら大人になっていく少年 もう伝えることがないと思っていたとき、意外なところから彼女のことを知ることになる 筆者の実体験を書いてますが拙い文章なので誤字・脱字は見逃してください

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop