【短編】年下の彼


「おっはよ〜…って暗っ。どうやったらそんな変な顔ができるの?」


ひどい顔って…。


親友の柚が後ろからきたと思ったら今さらっとひどいこといわれたよね…。


「柚…おはよ…。」


でも言い返す元気もない。


「で?春となんかあったの?」



えっ?なんで春くんのことってわかったの?!



「優希乃の頭の中は春中心にまわってるからねー」


………。

そ、そうですか…。


「で?何があったの?お姉様に話してごらん!」


お姉様…って。


柚は、ちっちゃい顔に大きな目。すらっとした長い手足。髪は短くてちょっと茶色で、性格はサバサバしてる。身長も164センチあって本当にモデルさんみたい。


一方私なんて……。
身長153センチとやや低め。顔も普通。体型も普通。髪はストレートで真っ黒。特に自慢するところはどこもない。


何をとっても私とは正反対の柚は、やっぱり頼りになるお姉様なのかもしれない…。



「実は…」


私は昨日の夕方から朝のことを柚に話した。




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