恋love

初恋



拓冶side



その頃朋香と拓冶は…



「ねぇ、拓冶君って笑羅のこと好きでしょ?」



アイツが聖馬んとこ行ったことにちょっと腹立ってる俺に、
アイツの友達の確か……朋香だっけ?
そいつが俺に突然聞いてきた。



「はあ!?何言ってんだよ!!」



俺ちょー焦ってるし…
ダセーなあ。



「拓冶君見てたらすぐ分かっちゃった」



そう言って朋香は笑う。



「なっ////」



信じられないことに俺の顔は真っ赤だ。




「好きなんでしょ?認めなさいよ」



朋香がグッと俺に近づきそう尋ねた。



「………。

あーもぉ!
初めてなんだよ。あんな奴」



そう言って俺は笑った。



「いきなり迷子になるようなバカだし、
いきなり俺と友達になりたいっていう天然だし。
でも、そこがアイツのいいとこなんだよな」



気付いたら喋っていた。
自分でも分かんねーけど、
次々と言葉が出てくる。



「泣きそうな顔してると思ったらすぐ笑顔になってさ。
その笑顔がさ、俺は好きなんだよなっ」


俺は照れもしないで堂々と自分の気持を、
今日始めて会った朋香に話した。







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