天使への判決
「まあ…そんな事で、本題やがな…」
シュウイチさんは手を口に当て、軽く咳払いをした後、俺の方にチラッと目をやった。
「リュウジの下の木山堅二っておるやろが?
ほら…後ろから二番目のアイツや」
シュウイチさんが俺の方を指差す。
なっ…
俺の鼓動は最高調に脈を打つ。
「アイツは中山組のもんに刺されて一時は死ぬとこやった
警察は朝戸の殺害の加害者を…うちの組の人間に絞ってくるやろ」
シュウイチさんから電話越しに言われた言葉が脳を掠める。
俺の元に警察が事情聴取に来るのは間違いないだろう。