天使への判決
ミキという看護師が扉から出て行った後、

里沙は窓から見える空に目を移した。


青く澄み渡り、雲ひとつない空。

こんな空の下で食べるママのお弁当は最高に美味しいだろう…



ふと、里沙の頭に

あの耳を裂くような大きな音と、何かに打ち付けられたような衝撃が思い起こされた。



あれは一体何?


リサはどうして此処にいるの?




いくら考えても

答えは解らなかった。




ただ、『パパとママに早く会いたい』という気持ちに、里沙の頭は駆られていった。
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