この想いを君に…
「いらっしゃいませ、ご主人様、お嬢様!」

終業式が終わった日も夕方からバイト。

今日、初めて出迎えたお客様は、いつもフラリとやって来るカップルだった。

この二人が来てくれると何故かあたし、ホッとする。

歳は光さんよりも少し下、くらいに見えた。

「おお、むっちゃん!」

男性はここでの名前を『アツ』さん、女性は『ミウ』さんと名乗っていた。

二人はあたしを見るなり嬉しそうに微笑んでくれた。
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