この想いを君に…
「その後、どうなの?」

ママが梓ちゃんに聞いた。

「…祥ちゃんとは連絡を取り合っています。
ただ」

梓ちゃんの顔色が良くない。

「離婚の話し合いはあまり進んでいません」

深いため息をついた梓ちゃんは俯いた。

「離婚は元々、向こうが言いはじめたのに。
私と祥ちゃんが連絡を取っている、と知ってから急に別れない、と言い出して」

そういうのに疎いあたしでさえ、聞いていて腹が立った。

「何それ?そんなの、ありなの?」

梓ちゃんは苦笑いをして

「それをネタに子供の養育費を払わないように、って考えているみたい」

「さいてー!」

本当に腹が立った。



そして、それを解決出来るのは祥太郎しかいない、とも思った。
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