この想いを君に…
「お兄ちゃん」

部屋でボーッと雑誌を読んでいると、奏が部屋に入ってきた。

「明日、むっちゃんを連れ回そうと思うんやけど、お兄ちゃんも行く?」

「…女同士で行けば?」

多分、奏が行きたいのは買い物だろうな。

俺が付いて行っても仕方ないやん。

「あちこち、案内しようと思うねん。
せっかく来てんし…
お兄ちゃんも一緒に行こう!
私、あんまりお兄ちゃんと出掛けた事がないし、こういう時じゃないと行かへんやろ?」



まあ、確かにな。
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