この想いを君に…
『俺の血液型はBだけど?』

ママより5歳年下だからないとは思うけど。

祥太郎にも電話してみた。

『血液型占いでもしてるのか?』

機嫌がいいのか、祥太郎はケタケタと笑っていた。

「今日授業で、血液型の事をしたんだけど、あたしはパパの子供じゃないと思う」

『突然変異じゃないの?』

明るく、祥太郎は言い放った。

「でも…」

『仮にさ』

祥太郎はあたしの言葉を遮る。

『そーちゃんが睦海の本当の父親じゃないと言っても、今まで育ててきたのはそーちゃんに変わりないし』

そう言われると黙り込むしかなかった。
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