そして海の思い出を胸に

私の中で、僚二との思い出は増えていかない。



でも。



涼との思い出が、少しずつ増えていく。



この自分ではどうしようもない現実を、私はどうする事も出来ない。



私は涙を拭った。

僚二は私の涙を見たくない筈だから……。


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