結婚願望
私たちは久しぶりに外で会った。




夫は『よっ』と片手を上げた。




私はニッコリ微笑んだ。




夫の欄と保証人の欄が埋まった用紙に、私は必要事項を書き込み、判を押した。




役所で二人で手続きをした。




晴れて、私と夫は、何のつながりもない他人になった。
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