さくらいろ *



少し遅れぎみで教室に行くと


朝のHRは終わっていた


野田君はまだ来てない


「ん~」

机にうつぶせになりながら考える



野田君来たらどーしよ


いつもどおりに出来るかな…



「あぁー わかんないっ」

私の頭はパンク寸前


「何が分かんないか知らないけど 忘れ物しすぎ」


声をかけてきたのは大輝

そして大輝の手には


私の携帯とジャージの上着


「あれー?どこにあった??」


携帯とジャージを忘れていた事にすら気づかなかった私..


「俺らの部室の前のベンチ」


あ! そーいえば朝練の後に置いたかもっ



「ごめんごめん!ありがとう☆」


お礼を言い荷物を受け取る


「じゃあな」



大輝は片手を上げ行ってしまった


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