つむぐ、

雲みたいなお絵かき

[卵のカラ]

きみの護りたいモノに入りたい

もし、

その箱から

あたしという

生命体が光ってたら
うれしいよ

きみは

知りたいと謂うけど
知らずに居て良いの
全て知り得ていると
勘ぐるきみは

あたしの唇を見つめる

其の唇が開かない意思を汲み取って、

ソレを知って

ソコにある願いを知ろうとして

絶対的な孤独の淵に
一緒に入りたいなんて謂わないのに

私だけの沼

きみの鈴が鳴れば

起きるよ。

何事も無いように

忘れるから

その箱に入れてよ

きみの見えない意思に

存在する事が

幸福の定義なんです。

あたしが死んでも

その箱に

あたしの形が

残っているなら


泣くよ



< 9 / 188 >

この作品をシェア

pagetop