君がいた…
時折ふく風で 桜の花びらがハラハラと舞い落ちるその下

着くずしたブレザーの制服のポケットに両手を突っ込み 下をむいている男子生徒

その生徒の髪は 見事な金色だ…

進学校として有名なこの学校では、そんな格好はかなり目立つ

男子生徒に目を奪われていたのは 舞だけではなかった

「入学式であれはないだろ?」

舞の幼なじみの一人
青葉 成二

「…つーか やばいんじゃない?」

もう一人の幼なじみ
伊藤 功(こう)
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