二重人格弟に溺愛中




あまりにも突然で



あまりにも一瞬で



ずっと触れたいと思っていた唇は
強引にあたしのファーストキスを
奪っていった






雨があたし達を濡らす


冷たい雨があたしの肌を濡らしても


圭が触れた唇だけは


圭の唇のぬくもりが残っている










「関係あるから....


こんなに心配になってんのに....


紅莉は俺のものだよ。


他の男なんかに渡さない。


ずっと...ずっと...


紅莉だけを好きでいたんだから」





雨なんて止まってしまえ


時間なんて止まってしまえ
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