先生と私。

優しさ

次の日の朝。
幸穂はお腹の痛みを感じ起きた。
幸穂は小さいころから胃腸が弱くよく腹痛になっていたので慣れていた。
いつもはだいたいしばらくすると治る。でも今日のはいつもと違う。
お腹の痛みは増すばかり。
階段を降りお母さんを呼ぶ。
「幸穂どうしたの?お腹痛いの?」
「う、うん」
「しばらくしたら治るでしょ。早く学校行く支度しなさい。遅刻するわよ。」
「お母さん今日学校休んでいい?
な…治ら…ないの…ひ…どくなって…きちゃ…った。はぁっ」話しも上手くしゃべれない。
お母さんはようやく幸穂の様子がいつもと違う、おかしいと気づいた。
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