先生と私。



1ヶ月後。
話し合いの結果先生は九州の学校に行くことになった。


私は先生を見送りに行くため先生の家へ向かう。


ピンポーン…ガチャ…
「先生…?」
部屋に先生がいない。
もう行っちゃったのかなぁ…。
「幸穂。」
後ろから先生の声がする。
「せ…せんせ~」
「どうした?何泣いてるんだよ。
まだ泣くの早ぇぞ。」
「だ…だって…部屋に先生いないから…もう行っちゃったのかと思ったじゃん…。」
「ごめんごめん。
近所の人に挨拶にまわってたんだ。
出発が12時だから…あと2時間あるな。…どっか遊びに行くか?」
「えっ…でも…。」
「時間なら大丈夫だって。ほら行くぞ。」
先生は私の手をつかみ走りだした。
「先生待ってよぉ。
こけちゃうよ。」
「早くしないと時間なくなるぞ。」
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