運命



家に一人で帰った私は、ベットに身を投げ捨て、明るい曲をかけた。



だけど聞いても惨めに感じるだけで。

失恋ソングの前奏が流れた瞬間、涙が溢れてとまらなかった。




泣ける曲とかよく言われてた意味が今わかった。


泣けるんだね、曲で。




涙はなぜだか止まらなくて、ごみ箱はティッシュだらけになっちゃった。



何で泣いたのかは、頭ん中がぐちゃぐちゃでよくわからない。




もう、どうでもいいや。なんて思ってみても。

考えるのは徹のことばかり。



携帯の電源を切って、お風呂に入ることにした。




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