my Life!!




あー、疲れる・・・


ずっと立ちっぱなしって足痛い・・・、座りたいな・・・




ガタンッ




いきなり電車が揺れた。


「ひゃっ・・・」


その勢いで倒れこむあたし。


「ってー・・・」


!?倒れこんだ先には・・・人だよ・・・面倒くさい事になりそう・・・

「すっすいませんっ・・・」

あたしは座席に座っていた人の方に顔をあげる。



「別にいいんですけど・・・気をつけてくださいね・・・」


何て言って口を尖らせる少年があたしの目の前に居た。
・・・っていうか歳、あたしと一緒ぐらいの男の子・・・

黒髪の美少年、目が細くて、意外と格好良かった。



「す、すいません・・・」


口ごもりながら言葉を発すあたし。


その少年は制服姿だった。


私立なのかな・・・?電車なんか乗って・・・


彼をまじまじと見ると、その制服の胸ポケットには、“SG”と描かれていた・・・。




「えっSG!?」


思わず口に出してしまった・・・。


「えっ・・・?」


少年は片手で読んでいた本から顔をあげ、不思議そうにあたしを見る。


「えっ・・・イヤ、ごめんなさい、何でもないです・・・」


バッと手を口に当てる。


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