着信メロディ
+キス+
『紗織、こっち向いて!』
『ん?』
チュッ
『紗織とキスする時って、甘い香り
するっちゃけど。何かつけよる??』
『何もつけてないよ??』
『えー、なんか苺の香りの時と、
パイナップルみたいな香りの時??』
『あ。飴??』
『あ。飴だ。』
私はよく、キスの前に苺みるくの飴とか、
パイン飴とかを舐めるようになってた。
口臭が気になる・・・というか。
なんか、口元がさびしい・・・というか。
『俺にもちょーだいっ』
『いいよっ』
2人とも苺みるく飴を舐めて、
夜の駅から星眺めて、
キスして会話して、
幸せ………
『いつまでもさ。。』
『ん??』
『いつまでも、この関係が続くと
いぃなぁ~って。』
『当たり前やろっ。俺ら別れたり
せんやろ??』
『私は別れる気せんよ??
でも、なんかさ。私ばっかり、
久保田を好きになりそうな気がして。』
『ならんって!俺、紗織の事嫌いにとか
絶対ならんし!!ありえん!!』
『うそやん~~』
『うそじゃないって!こっちおいで!』
私は久保田のそばに移動した。
すると後ろからギュッって抱きしめられて。
『絶対別れんけん。』
その言葉で、私は。
あぁ、この関係は崩れないんだな。って。
信じてしまった。