【企】笑う角には愛がある?!
☆序章
前方30Mにターゲット発見。



あたしはバスケで培った脚力で、それに向かって突進していった。


「じゅーんちゃあーん!!」

本当はもう、涙を流してしまいたかった。


だけどそれじゃあ、あたしが負けを認めたことになってしまう。

そう思って、どうにか我慢することが出来た。


ぐしゃぐしゃな泣き顔で会うよりも、かわいい顔で会いたいというのが乙女心なんだから!!


それなのに、それなのに・・・。


「エナ?!」


「彼女ができたって本当なの!?」

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