散弾銃プレアデス















少し暖かくなってきたというのに、青い木々の葉は激しく揺らいでいる。生まれたばかりの芽が風に晒されていた。



───まるで、あいつみたいだ。





《トリカゴ》内、整備区・装置監査室。

安原葵はひとり物思いに沈んでいた。戦場から帰還した煤けた服装もそのままに、腰元に取り付けた小さな機械を取り出す。



2センチ程の黒いコードで、監査室の中央に設置された大型機械と手元のものを繋ぐ。

ブン、と低い電子音と共に機械のモニターに緑色が灯った。機械的な声が認証を促して、安原はモニターに指を触れた。パスワードを入力し、手のひらを画面いっぱいに押し付ける。




コード【silent】:認証完了




表示された文字を一瞥して小さい方の機械に手をやる。
小鳥のさえずりのような機械音を聞きながら、整備を進めていった。









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